こんにちは!Mac-bcl777です。

今日は、ICOM IC-R75の同期検波について書きたいと思います。

ICOM IC-R75の同期検波ですが、皆さん使ったことがありますか?巷では使えない同期検波と言われていますね。後期型のICOM IC-R75からは機能が削除されているほどですから、あまり使える機能ではないとメーカーも判断したのかもしれませんね。

そんなメーカーからも不要と判断されたICOM IC-R75の同期検波ですが、一応動作しているんですよ。皆さん、お分かりでしょうか。どんな動作をしているのかというと、AMモードである放送局を受信したとします。この周波数を少しずつずらしていくと、当たり前ですが、周波数がずれていくのに合わせて、放送も聞こえなくなっていきます。つまり、放送が聞きづらくなります。

しかし、同期検波、S-AMモードにすると、受信している放送局の周波数の±4kHz程度の間ならロックしていて、綺麗に放送局が聞こえています。どうやら、このロックする機能がICOM IC-R75の同期検波ということのようです。つまり、S-AMモードにしておけば、多少周波数がずれていても、中心周波数を検知して、良い受信状態にする機能がICOM IC-R75の同期検波なのです。SONYの同期検波のようにサイドバンドを選択することもできませんので、混信除去はできません。

一応機能しているのは確認できましたが、このような受信機能、BCLをしていて使う状況が想像できません。合わせている周波数に近い強い放送局を自動でロックして受信するということでしょうか?まず、使われない機能ですよね。だから、使えない同期検波と言われるのだと思います。

以下の写真は、6055kHzのラジオNIKKEIを同期検波で受信しているところです。写真では、わざと6057kHzに合わせていますが、S-AMモードにしているので、綺麗に受信できています。AMモードだと、放送が聞きづらくなっています。確かに機能していますね。でも、こんな使い方、BCLではしません。AR7030のように、中心周波数に自動的に移動してロックするなら使えるんですけどね・・・。周波数表示はそのままで、中心周波数にロックしていても、気がつきません(笑)。最近発表された新受信機IC-R8600では、使える同期検波が実装されていることを祈ります。

IC R75